仮想通貨への投資方法は徐々に拡大しています。もともとは販売所や取引所での現物取引が一般的でした。しかし、今や仮想通貨のFXや信用取引、先物取引に対応する取引所で現れるほどになっています。このように仮想通貨の取引方法がたくさんあるなかで、それぞれの方法を理解しておくことは仮想通貨で成功する鍵といっても過言ではありません。そうしないと、利益をあげる戦略がたてられないからです。そこで、ここでは仮想通貨の先物取引についてわかりやすく説明していきます。

先物取引とは

仮想通貨の先物取引を説明する前に、そもそも先物取引とは何なのかについて簡単に触れておきます。

先物取引とは、将来のある期日での売買の契約を現時点で取り決めておくことです。取引をする現時点では売買の契約(価格や数量等)をしておき、期日が実際にきたら契約に基いて売買を行います。

売買を実際におこなう時点での価格は全く関係なく、あくまでも契約した時点での価格と数量で売買します。予め将来の売買価格を定められるので、価格変動リスクを避けることができます。先物取引には、金やガソリンといった「商品先物」や通貨や債券といった金融商品を対象とした「金融先物取引」などの種類がある。

例えば、将来的に上昇が見込める金融商品を100万円で今年の5月30日に購入すると契約したとします。その金融商品の価格が順調に上昇し、今年の5月30日になった時点では市場において120万円で取引されていたとします。そうすると、利益として120万円-100万円=20万円を得ることができます。(厳密には手数料があるので利益は減ります)

先物取引において重要な単語として、「レバレッジ」と「追証」、「ロストカット」があります。

「レバレッジ」

レバレッジとは、少額な資金でも資金以上の取引を扱えるようにする仕組みです。レバレッジを数倍から数十倍の倍率で設定することで、自分の資金の設定した倍率までの取引を行うことができます。成功すれば現物取引よりも大きな利益を手にすることができる一方で、失敗すればその分だけ大きな負債を背負うことになります。

「追証」

追証とは、価格変動による損失が拡大したせいで、資金の時価評価総額が必要証拠金額を下回ったときに、その不足分を支払わなければならない仕組みです。

「ロストカット」

ロスカットとは、取引で発生した損失を抑えて資金の激減を防いで、できる限り元手以上の負担が生じないように建玉(ポジション)を決済する仕組みです。

仮想通貨の先物取引とは

それでは本題の仮想通貨の先物取引の説明に戻ります。

仮想通貨の価格は長期的に見れば、徐々に右肩上がりに上昇しています。しかし、日単位で見れば乱高下が激しく、大幅に値上がりしたと思ったらいつの間にか大幅に値下げていることもよくあります。なので、将来の価格が右肩上がりで上昇し続けることに確証はありません。

そんな中で、仮想通貨の将来の価格を予想して売買を行うのが、仮想通貨の先物取引です。

例えば、1年後にビットコインの価格が1BTC=120万円になると予想したとします。「1年後に1BTC=100万円で買う」と契約して、1年後に1BTC=120万円になっていれば100万円で金を買う事ができるので、1BTC あたり120万円-100万円=20万円の利益をゲットできることになります。

さらに、仮想通貨の先物取引ではレバレッジを設定できるので、20万円の利益が数倍から数十倍に膨れ上がる可能性もあります。もちろん、レバレッジを設定するということは、大きな利益を得られる可能性がある一方で、どの分だけ損失が出てしまうかもしれないことを忘れてはいけません。

仮想通貨の先物取引の「限月」とは

仮想通貨の先物取引で知っておくと良いのは「限月(げんげつ)」です。「限月」とは仮想通貨の先物取引で決められている決済の満期日です。

満期日までであれば個人の裁量で決済して、建玉(ポジション)を解消できます。しかし、満期日までに決済しなかった場合、建玉は満期日に決定する清算値(SQ)の価格でシステム上勝手に決済されてしまいます。

先物取引では一般的に満期日に近いほどほど現物取引の価格に近づいていくとされています。

利益を出す方法は2通りある

仮想通貨の先物取引で利益を出す方法は2通りあります。

買いから入る方法

買いから入る方法は、仮想通貨をある期日に買う契約をする方法です。その契約よりも高くなったときに決済することで、決済金額-契約金額の差が差益になります。

売りから入る方法

仮想通貨の先物取引では仮想通貨を保有することはないので売りから入る方法もあります。売りから入る方法は、仮想通貨をある期日に売る契約をする方法です。その契約よりも安いときに決済することで、決済金額-契約金額の差が差益になります。

スワップポイントがある!?

先物取引はある期日に売買する契約のことなので、スワップポイントは本来必要ありません。しかし、仮想通貨の先物取引の場合、bitFlyerやZaifではスワップポイントの支払いが求められます。これは金利というよりも運営経費という意味合いが強いです。先物の手数料を0%に設定している代わりに、スワップポイントを手数料のような形で取っています。

追証やロスカットは取引所次第

国内で仮想通貨の先物取引ができる取引所は限られています。

・bitFlyer(ビットフライヤー)
・Zaif (ザイフ)
・bitbank trade(ビットバンクトレード)
・QUOINEX(コインエクスチェンジ)

しかも、各取引所取り扱っている仮想通貨はビットコインだけです。(2017年12月時点)

追証やロストカットの設定は各取引所で異なっています。bitFlyerでは追証80%、ロスカット50%で設定されている一方で、Zaifでは追証なし、ロスカット30%で設定されています。

手数料やレバレッジなどの総合的に考慮して、仮想通貨の先物取引を行う取引所を選択するといいでしょう。