仮想通貨が運用され始めたばかりのころは取引所や販売所で現物取引するのが一般的でした。しかし、仮想通貨が投資・投機の対象として注目されると仮想通貨の信用取引や先物取引に対応する取引所で登場してきました。今では、仮想通貨の取引と一言にいっても、その方法はいろいろあります。そこで、ここでは、仮想通貨のFX(証拠金取引)についてわかりやすく説明していきます。

FX(証拠金取引)とは

仮想通貨のFX(証拠金取引)を説明する前に、そもそもFX(証拠金取引)とは何なのかについて簡単に触れておきます。

FXとは「Foreign Exchange」の英略で、日本語の正式名称は「外国為替証拠金取引」です。このままだと長いので「外為(がいため)」という略称で呼ばれることもあります。

FXは、日本円と米ドルやユーロなどの外国通貨の為替レートが時々刻々と変動することを利用して、売買した時に発生する差益を目的とした取引のことです。例えば、1ドル=100円と為替の時に円を米ドルに変えて、1ドル=120円になったときに米ドルを円に戻すといった作業を行います。この売買で1ドルにつき20円分利益が出たことになるので、仮に100,000円の売買を行っていれば、20,000円の利益を得られることになります。(厳密には手数料があるので利益は減ります)

FXにおいて重要な単語として、「レバレッジ」と「スワップポイント」があります。

「レバレッジ」

レバレッジとは、少額な資金でも大きな取引を行えるための仕組みです。レバレッジ25倍に設定し、自分の資金の25倍までの取引を行うことができます。自分の資金力以上の取引ができるので成功すれば大きな利益を手にすることができる一方で、失敗すれば大きな負債を背負うことになります。

「スワップポイント」

スワップポイントとは、外貨預金でいうところの利息のようなものに該当します。通貨ごとに設定されている金利はことなります。なので、通貨を売買すると金利に差が生じます。この差のことをスワップポイントといます。スワップポイントで稼ぐことも可能なので、FXの魅力の一つとされています。

仮想通貨のFX(証拠金取引)とは

それでは本題の仮想通貨のFXの説明に戻ります。

仮想通貨も通貨の一種であることを理解していれば、FXができることはもうおわかりでしょう。ビットコインの価格が1BTC=100万円であるときにビットコイン1BTを買って、1BTC=120万円のときに1BTを売れば、20万円の利益を得られることになります。(厳密にはスワップポイン等の支払いをしなければなりません。)

しかし、これだけではビットコインの現物取引と何が違いのか?と思う方もいるでしょう。

仮想通貨のFXと現物取引の大きな違いは、売買ごとに自分の口座の円やビットコインが変動しないことです。仮想通貨のFXでは、仮想通貨の売買取引の最終的な損益結果に応じて資金が動ごくことになります。つまり、仮想通貨のFXでは全く仮想通貨を保有することはありません。

上記の例で言えば、1BTを買うときに100万円払ったり、1BTを売るときに120万円もらったりしているように見えますが、実際に口座で動いているのは利益の20万円分だけということになります。

差益を出す方法は2通りある

仮想通貨のFXで差益を出す方法は2通りあります。

買いから入る方法

買いから入る方法は、仮想通貨を安いときに買って、高くなったときに売る方法です。売った金額-買った金額の差が差益になります。この方法は、自分は持っている日本円でビットコインなどの仮想通貨を変える感覚に似ているので、理解はしやすいです。

売りから入る方法

売りから入る方法は、仮想通貨を高いときに売って、安いときに買う方法です。この場合も、売った金額-買った金額の差が差益になります。しかし、この方法では手元に仮想通貨がないにも関わらす、仮想通貨を売るところから取引が始まっています。仮想通貨を持っていないのにそんなことができるのかと思う方もいるかもしれませんが、仮想通貨のFXでは仮想通貨を保有することはないので問題ありません。

当然レバレッジも存在する

仮想通貨のFXにもレバレッジが存在します。少額の資金だとしてもレバレッジを設定すれば大きな取引を行うことができます。ただし、設定するレバレッジを大きくすればするほど、リスクも大きくなります。無理にレバレッジを設定せずに、身の丈にあった取引を行いましょう。

特に仮想通貨は乱高下が激しいので、利益も損失も突然大きくなるので注意しましょう。

スワップポイントは取引所次第

仮想通貨のFXをすべての取引所で行えるわけではありません。仮想通貨のFXが行える取引所には以下のようなところがあります。

・bitFlyer(ビットフライヤー)
・Zaif(ザイフ)
・GMOコイン

ただし、仮想通貨のFXでスワップポイントがあるかどうかは取引所次第です。

例えば、GMOコインの場合、ビットコインと日本円の間には金利差がないとして、スワップポイントは存在しません。一方で、bitFlyerの場合、日ごとに買いも売りも0.04%の支払いとスワップポイントが設定されています。

FXでは、買いまたは売りの一方がプラスで他方がマイナスであることが一般的です。仮想通貨は特殊なケースだと理解しておきましょう。